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実験

Amazon Location Serviceを使ってデバイスの出入り検知 ~構築編1~

公開日:2022.08.05 更新日:2022.08.05

tag: IoTクラウド

こんにちは。Mです。

お客様からIoT関連のお仕事依頼が少しずつ増えてきている中で、モノの位置情報をもとに特定範囲への出入り検知が出来ないか?とお問い合わせいただく事がありました。
そこで、前々から興味があったAmazon Location Serviceを試してみました。
これから全3回に亘って紹介していきます。

Amazon Location Serviceとは

2021年6月から一般提供されているサービスで5つの機能が提供されています。詳しくは公式にて。

  • Maps

  地図リソースを作成。作成した地図リソースはSDKを使用しアプリケーション上に表示
  位置情報プロバイダーはEsriとHERE Technologies

  • Places

  地理座標(緯度と経度)を住所へ変換。住所を地理座標へ変換

  • Routes

  ルート検索、移動距離、移動時間推定

  • Geofencing

  仮想境界への出入りを検知

  • Tracking

  位置情報の記録と取得(現在と履歴の位置情報)

今回はGeofencingTracking機能に絞って解説していきます。

概要

弊社の社屋周辺を特定範囲として、出入りを検知したらメール通知する仕組みで試してみます。
今回の構築編1では青枠部分を作成していきます。

構成

GeofenceとTracking作成

それでは早速GeofenceとTrackingを作成していきます。
尚、今回の作業は全てAWSのマネジメントコンソールから設定することが出来ます。
作業は以下の4つです。

  1. GeofenceCollection作成
  2. Geofence用のJsonファイル作成
  3. Geofence作成
  4. Tracker作成

1. GeofenceCollection作成

Amazon Location Serviceページへ遷移して、GeofenceCollectionを作成していきます。
名前は「MyGeofenceCollection」として、EventBridgeルールはあとで作成するので
「いいえ、ルールを作成しません」を選択します。

2. Geofence用のJsonファイル作成

Geofence作成前に特定範囲を定義するJsonファイルを用意します。今回Jsonファイルはgeojson.ioにて作成しました。
下記画面は当該のサイトでGeofenceを設置した状況です。
範囲を選択したら、あとでアップロードして使うので「Save」を選択し「GeoJSON」として適当な場所へ保存しておきます。

弊社の社屋周辺を選択

3. Geofence作成

作成したGeofenceCollectionへ「ジオフェンスを追加」をクリックして
さっき作成したGeoJsonファイルをアップロードします。

4. Tracker作成

次にTrackerを作成します。名前は「MyTracker」にして、
位置のフィルタリングはとりあえず「精度ベース」を選択します。
このTrackerを先程作成したGeofenceCollectionとリンクさせます。

次回

これで特定範囲への出入り検知部分の作成は終わりです。ホント簡単!
次回、構築編2では位置情報を送る側となる、AWS IoT CoreとLambdaを作成していきます。

M

AWSサービスを使ったり、IoT関係の開発してます。
GreengrassとSageMaker興味あります。

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