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実験

Amazon Location Serviceを使ってデバイスの出入り検知 ~構築編2~

公開日:2022.10.28 更新日:2022.10.28

tag: IoTクラウド

こんにちは。Mです。

前回の構築編1で特定範囲の出入り検知部分は作成したので、第2回となる今回は位置情報を送る側を作成していきます。

概要

構成

LambdaとAWS IoT Core作成

それでは早速LambdaとAWS IoT Coreを作成していきます。
今回の作業も全てAWSのマネジメントコンソールから設定することが出来ます。
作業は以下の2つです。

  1. Lambda作成とポリシーをアタッチ
  2. AWS IoT Core作成とルール作成

1. Lambda作成とポリシーをアタッチ

1.1 Lambda作成

このLambdaはAWS IoT Coreから送られた位置情報を受け取りLocationServiceへ転送します。
Lambda名は「location-function」とし、内容は公式ドキュメントのものを利用します。
コード中のTRACKER_NAMEを構築編1で作成したトラッカー名「MyTracker」に変更します。

1.2 ポリシーをアタッチ

作成したLambdaがLocationServiceを利用できるように権限を追加します。
Lambdaの実行ロールのリンクをクリックしてIAMロール画面を開き、ポリシーをアタッチします。

下記内容のポリシーをインラインポリシーで作成して追加します。
“Action”:”geo:BatchUpdateDevicePosition”は位置情報をトラッカーへアップロードするActionになります。

2. AWS IoT Core作成とルール作成

ここからは以下の順番でデバイスから位置情報を受け取って、Lambdaへ送る設定をしていきます。

  1. IoTポリシー作成
  2. モノ作成
  3. デバイス証明書設定とポリシーアタッチ
  4. IoTルール作成

2.1 IoTポリシー作成

まずはIoTポリシーを先に作成しておきます。このポリシーは後で証明書へアタッチします。
ポリシー名を「LocationDevice-Policy」として、今回は手順簡略化の為、権限の広いポリシーを作成します。

2.2 モノ作成

次にモノを作成します。これは実際のデバイスがAWS IoT Coreと連携するのに必要になります。
モノの名前とDeviceShadowのみ設定して次へ進みます。

2.3 デバイス証明書設定とポリシーアタッチ

新しい証明書を自動生成(推奨)を選択し、証明書へ先程作成したポリシーをアタッチします。

2.4 IoTルール作成

ここではデバイスから送信されたメッセージをLambdaへ送るルールを作成します。
このルールは’iot/topic’へ送信されたメッセージ全てをLambdaへ送るという意味になります。
送る先の設定として、ルールアクションに先程作成したLambdaを指定します。

次回

これで出入り検知部分へ位置情報を送る側の作成は終わりです。
次回は最終回になりますが、実際に位置情報を送って出入り検知出来るか確認し、
結果をCloudWatchとSNSへ通知するEventBridgeの設定をしていきます。

M

AWSサービスを使ったり、IoT関係の開発してます。
GreengrassとSageMaker興味あります。

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